2014年07月14日

最後


 長い間、読んでいただきましたが、今回で「正法眼蔵随聞記」は終わりです。ありがとうございました。

 少ないときで25名、多いときには65名ほどの方々に、毎日、訪問していただきました。一日あたり30名とすると、200回ほどですから、6,000人になります。
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2014年07月13日

道元・懐奘は何をしたのか(5)


 江戸時代の会津藩は武士の子供にたいしルールを課したと聞きます。例えば、「年長者にあいさつをしなければならぬ」とか「外でものを食べてはならぬ」などです。それらルールの最後に「ならぬものはならぬものです」と書かれています。会津藩だけでなく、各藩で、武士には多くのルールがありましたが、そのルールは生活上の「戒律」でした。
 武士のルールの根底は儒教であるといわれます。そのとおりだと思いますが、禅宗が果たした役割もあると思います。道元に、言葉は違いますが、「ならぬものはならぬものです」的なものがあります。道元は、いかなる妥協もしないで戒律を守りぬき、戒律をとおして人生に真に幸せがもたらされると考える原理主義者でした。

 私たちの心のなかには、融通無碍とか、あいまいさとか、「やさしさ」を求める部分とともに、「ならぬものはならぬものです」的な精神状態を希求する部分があります。その部分を、日本の歴史のなかで最初に確立したのは道元など禅宗の僧ではないでしょうか。

 先日、私、高等学校の先生(知人)からこんな話を聞きました。「生徒がたばこを吸う。親に『学校へ来てほしい』と言った。親は『なぜたばこを吸ってはいけないのか』と文句を言った」と。その先生はさらに続けました。「マスコミで騒がれると私は退職しなければいけない。だから、上手に処理する必要がある」と。
 私は「学校の先生が『上手に処理しなければいけない』と思わなければいけない状況はとんでもないことだと思います。生徒の親に非があることは明らかです。このような精神状況は、高等学校だけでなく、ひろく日本社会を覆っています。私たちが関係する経営においても、実に、不毛な領域があります。これらを改善する方法は道元的な戒律ではないでしょうか・・・・。



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2014年07月12日

道元・懐奘は何をしたのか(4)


 法然は、これまでの仏教が国家の安寧を願うものであることに異を唱え、仏教は庶民の幸福のために存在しなければいけないと考えました。親鸞は、尊敬する法然に従い、延暦寺を離れます。ともに国の訴追を受けます。
 法然も、親鸞も、庶民に直接語りかけます。庶民は低い知的レベルにありました。法然・親鸞は、「念仏を唱えるだけでいい」とか、「悪人だって極楽浄土へ行くことができる、いやいや、悪人の方が優先して極楽浄土へ行くことができる」などと「セールス・トーク」を言いました。法然、親鸞は「人を見て法を説く」ことを実践したわけです。当然、妥協が必要でした。

 日蓮は、かれのロジックを、地震や凶作にともなう庶民の苦しみからスタートします。その原因は為政者にある、為政者が法然(および当時の仏教界)をはじめとする邪教を放置しているからだ、と主張します。そして、為政者がしっかりしなければ正しい仏教ができないし、庶民の幸せはないと言います。日蓮に妥協はありませんでした。

 道元は、別の道をとって、社会と妥協しない方針を貫きました。道元は誰でも仏法を悟ることはできる、しかし、戒律に従って修行しなければ真理に到達することはできないと言います。在家では十分でない、頭を剃って出家し、寺で修行することによって、ブッダの真理に到達できると考えました。
 道元は真理にいたる道筋を示した人だと思います。ひたすら自分の頭で考え、自分の頭で判断せよといいます。自分が納得したことは自分の心に入れ、納得しないことは師に質問しろと言います。外見に惑わされてはいけないと言います。
 こんな話があります。ある僧が、座禅をしない(=自分で考えることをしない)で、出家するとき持ってきた、箱に入った仏像を拝んでいます。師は「箱を開けてみよ」といいます。箱のなかには仏像はなく、ヘビがいました。この話は、真理は外(=仏像)にあるのではない、自分の心の中にあるということを示しています。



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