2019年03月23日

第18章(1)

預言者エゼキエル:
 イスラエルの皆さん。神ヤハウェは次のようにおっしゃっています。
 あなたがたは、イスラエルの現状を憂いて、「父がすっぱいぶどうを食べたので子供の歯が浮く」と、あたかも先祖に問題があったようにいう、これはいったいどうしたことでしょうか、と。
 さらに神ヤハウェは次のようにおっしゃいます。
 あなたがたがこのようなたわごとをいうような悠長な状況そのものが消滅する、イスラエルの深刻な状況がくるであろう、と。

神ヤハウェ:
 エゼキエルよ、よく言ってくれた。
 イスラエルの民は、わたしが創った自然環境に暮らし、わたしが定めた原理で行動する。喜怒哀楽の感情はわたしが定めた原理のなかで発生し消滅する。

預言者エゼキエル:
 はい。

神ヤハウェ:
 罪を犯した者は、その者が。死ぬ。それがわたしの定めた原理である。
 もし正しいものなら、礼拝の場所で食事をしないし、偶像を仰ぎみることはしないし、隣人の妻の心を乱すことはしないし、さしさわりのある女に近寄らず、だれをも虐げず、質物を返し、物をかすめず、飢えているものに自分の食べ物を与え、裸の者に着物を着せ、利息をつけて貸さず、高利をとらず、不正から手を引き、人と人との間をただしくさばき、わたしのおきてに従って歩み、まことをもってわたしの定めを守り行う。こういう人が正しい人であってからなず生きる。
 これらの一つでも守ることのできない悪いものは生きることができない。

預言者エゼキエル:
 はい。

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2019年03月22日

解説(6)

 1948年、イスラエル共和国が建てられましした。弱小のユダヤ人は3000年の歴史を生き延びたのです。現在、アメリカに住むユダヤ人はアメリカ指導部に影響を及ぼし、イスラエル共和国はハイテクの開発で世界の先頭にいます。

 日本人は旧約聖書から学ぶこととユダヤ人を反面教師とするべきことがあるのではないでしょうか。
 学ぶことは、前に述べたとおり、戒律です。たとえば「他人の物を盗んではいけない」とか「父母を敬いなさい」などです。他人が豊かで自分が貧困である場合、「盗む」気持ちは生じますが、そのとき自分を律することのできる人間が強いです。

 それを反面教師とするべきこともあります。以下はわたしの考えです。
 第一です。旧約聖書には何から何まですべて「神ヤハウェに従え」と書かれています。他はすべて邪教であり、敵対する対象になっています。強いものには便利ですが、わたしのような怠け者、能力のないものには息が詰まるような感じです。
 第二です。生きることが書かれています。死後とか、どうしたら安らかに死ぬことができるのかについての記述はありません。わたし、生のなかに死があり、死は生を生きるための部分であると思うのです。旧約聖書の教えはいささか狭いように感じます。

 総じて、立派な人、ひたすら自分の幸せをを追求する人に対する教えであると考えられます。ぐずぐずしていたら叱られそうです。


posted by sakonjqs at 08:09| 意訳旧約聖書エゼキエル書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月21日

解説(5)

 わたしの手元に亀井他編「世界史年表・地図」吉川弘文館2013年刊があります。これによると、紀元前1020〜紀元前932にイスラエル統一王国が存在しました。紀元前932年、ユダ王国とイスラエル王国に分裂します。イスラエル王国は紀元前722年に滅亡し、残ったユダ王国も紀元前600年ころには自然消滅します。当時の場所は地中海の東であり。現在、イスラエル国が「自分たちの土地だ」と主張する地です。

 南のナイル川河口ににエジプト王国があり、東のチグリス・ユーフラテス川の川沿にバビロニア国という超大国があり、イスラエルの周辺には小国がしのぎを削っていました。(21世紀初頭の現在も紛争の絶えない地ですが)常に民族間の紛争がありました。
 
 小さな国であるイスラエルの独立は、軍事力だけでなく、いや軍事力以上に、民族の団結力にかかっていたのです。団結を成し遂げる手段は宗教でした。「わたしたちは神ヤハウェに選ばれた民族である」という意識でした。
 預言者エゼキエルが声をからして主張したのは戒律を守れということです。モーセが預言した10個の戒律のなかに、たとえば「盗んではならない」がありますが、内部に窃盗の横行する国が安定して存在することはないし、内部が安定しない国が外部と戦うことはできないし、外部と戦うことができなければ民族全体が滅ぼされるから、です。

 イスラエルの置かれた状況は現在の日本にいささか似ているように見えます。二つの超大国、アメリカと中国、国民共通の思想的土台のなさ、・・・。

 ここらで少し「華々しかった明治」を休む必要があると思います。年号「平成」も終わるようですから、100年先、300年先を見て、そのうえで考えてみてはいかがでしょうか。

posted by sakonjqs at 05:38| 意訳旧約聖書エゼキエル書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする